市民公開サイエンス講座2016 vol2

 平成28年10月2日(日)午前9時~12時まで、五所川原市市立中央公民館2階の第3研修室で、2016年2回目の市民公開講座を開催した。今回は、滋賀県立大学 理事の岩坂泰信 理事に、「気象異常:白神山地は持つのか?」と題して、講演をして頂いた。
 岩坂先生は、空気を支配する要素は、太陽の光、これは極が薄い光しか当たらない。これに人間が動く条件が加わる。そこで調和を捕らなくてはいけない。どうしても空気は、冷たい所、つまり極(北極・南極)に向かうものである。日本はアジアで、乾燥地帯、基本天候はいい所となっている。
 つまり海もあり、陸もありいい場所になっているという話しを通しながら、地球の大気は、四へリア風・ジェット気流・高気圧・モンスーン・海面上昇・カオスなど、様々な大気がうごめいていると話しされ、最近の傾向として、人間界が吐き出す、CO2を植物が吸収できなくなっているという話しを通して、氷河の後退など、1000年単位、100年単位で変わってきていると話され、最近は台風の発生場所や進路が変わってきた。など、わかりやすく講演してくれた。
 特に白神周辺の気象がおかしい現象等が話し会われ、これからは農業・漁業等の第一次産業への影響が心配されると、言われた。今まで、私たちは気象庁発表だけをみて、天気等を予想してきたが、これからはもっとミクロの地域の変化・異常を察知し、その環境に適応していく事が、自分達の暮らしや環境を守る事になっていくので、自分達の努力で、地域の特徴を何らかの形でつかんで対策をうっていくことがとても大切になってきたと話された。
 津軽半島環境研究センターは、これからもこの活動を継続的に実施して参りたいと考えています。ご聴講された参加者の皆さまありがとうございました。

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開催に先立ち、センター長の青森中央学院大学の、塩谷未知教授から挨拶がありました。

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