第二回市民公開サイエンス講座報告

第2回市民公開サイエンス講座は、金沢大学 松木 篤准教授を迎えて開催した。
青森県も雪が多い県であるが、北陸、金沢市も雪は多くないが、重い雪が降る。特に日本海側にある石川県能登半島や、津軽半島は、季節風の冷たい大陸、シベリアやロシヤからの風が吹いてくる。大陸の風は熱しやすく冷めやすい。空気が冷えると重くなる。その冷たい寒気がシベリアから日本に降りてくる。西高東低の季節風でもある。

DSC_1598

お風呂なんかは、上が温かく、下が冷たいが、冬には日本海は暖かい対馬暖流が流れ、上には、冷たいシベリアからの寒気が流れるという現象が現れる。
そのコンビネーションが雪や雨を降らせている。
特に最近は、世界的にも温暖化が進み、日本海の海水も0.85℃上昇している。
世界的には、2℃以内に抑えていこうとしている。
空気の性質として水を含むことができる。気温が上げれば水(湿気)を含んでいく。

DSC_1592

つまり地球温暖化現象というのは、水循環である。
30℃だと、湿度は80%近くになる。24.3g水分が含まれている。南極は、-40℃でも、湿度は8%で、水分量は、0.1g程度である。どちらかというと砂漠である。
モスクワとか、アラスカは、寒い。寒ければ寒いほど水分を含むことができない。

DSC_1567

DSC_1564

DSC_1569

DSC_1570

DSC_1571

DSC_1582

DSC_1592

DSC_1603

多雪・多雨の地域が増えている。ゲリラ豪雨が増えている。水資源に深刻な影響を与えている。

また、もう一つ越境汚染の心配がある。みなさんご存知の大気エアロゾールの一つであるPM2.5は、地球を冷ます役割がある。

大気エアロゾールというのは、砂嵐・火山爆発・黄砂・森林火災などの要因で発生する。化石燃料の大量発生や薪などの燃料からも発生する。北京・インド・ニューデリー・ブラジル・アセアン関係がこれから深刻化するだろう。

特に皆さんがテレビ・新聞でも話題なのが、中国の工業地帯を通る時に、気温の上昇がなく、寒冷化しているために、空気が汚れてPM2.5のエアロゾールが発生する。

黄砂等は、タフラマカン砂漠→東アジア→中国・モンゴル→日本と、長い距離を飛んでくる。日本の場合の健康被害は、あまり心配することはないが、元々咳き込んでいる人とか、肺が弱い人は被害を受けるかもしれない。・・・・のお話がありました。